登山初心者の方の部屋

山の装備について

無積雪期の日帰り、山小屋泊の山行における装備のリストです。 一般的な山行の装備はこのリストを参考にしてください。また、各ガイドブックや様々なホームページなどで詳しく紹介されていますので、そちらをご覧ください。
ここでは八ヶ岳の山行にあったらいいなと思うもの、注意が必要と思うものをご紹介します。

初夏~夏のアイテム

①ウィンドブレーカー

夏といえ稜線上で風を受けると寒さを感じます。カッパを着てももちろんいいのですが、カッパでは暑くなりすぎる場合があります。 そんな時は、極薄手のウィンドブレカーが役に立ちます。各メーカーから軽量かつコンパクトな製品がいくつか出ています。100gをきるようなものまであり、着心地も軽いです。 さらにガスった時などは霧雨のようにいつの間にか濡れていることがよくあります。ウィンドブレカーに多少の撥水性や防水性があると、そのような場合でも大丈夫です。

②手袋

稜線上で風が強い時や雨に降られると手がかじかむほど冷たくなります。こんな時のために薄手のウール製の手袋があると便利です。濡れてもそれほど冷たさを感じないため少々の雨の中でも使うことができます。 あらかじめ雨が想定される場合などには、防水性のあるレイングローブを用意していくと安心です。

③服装

夏場はアブが発生します。年や場所にもよりますが、八ヶ岳では美濃戸口や桜平周辺、編笠山、権現岳あたりに多いように思います。たいてい標高が上がるといなくなりますが、時には稜線近くまで現れることがあります。 少々暑いかもしれませんが、長袖、長ズボンが無難かなぁと思います。ハッカが効果があると見聞きしますが、試したことはありません。

冬のアイテム

北八ヶ岳(天狗岳を除く)での雪山での装備について。

①手袋

冬の八ヶ岳はかなりの低温です。北八ヶ岳は稜線や山頂付近でも樹林帯に覆われているため、強風で一気に手が冷たくなることも少ないですが、それでも指先が冷たくなることがあります。 下界ではちょっとおおげさかなと思うぐらいの手袋でも山ではちょうど良かったりすることがあります。北八ヶ岳の樹林帯中心の登山では、カラビナやロープを使うような細かい操作も 少ないため暖かさ重視で考えてよいのではと思います。私も指先が冷たくなりやすいので暖かいものを選ぶようにしています。

基本はウールなどの手袋+オーバーグローブまたはそれが一体となったものでよいと思います。樹林帯の中ではたっぷり雪がついた木をかきわけて進むこともあります。この時どさっと雪が落ち 手袋とアウターの間から雪が入ることがあります。そのため、ちょっと長めのオーバーグローブやオーバーミトンがあると、雪の侵入を気にすることなく歩けます。

また、寒さによってはオーバーグローブの中に手袋を2枚重ねることも有効だと思います。ただ、きつい状態ですと血行が悪くなりかえって手が冷たくなってしまうので注意が必要です。 オーバーミトンだとゆるめにできていますので中に2枚重ねることもしやすいですし、オーバーミトン自体が保温性の高いものもありますので、このようなものを使うことも有効です。

②アンダーウェア

雪山においてアウターは大事なものですが、アンダーウェアも同じぐらいに重要なものと考えています。アンダーウェアに求められるのは保温性と速乾性です。 雪の山といえど行動中はあつくなり汗もかきます。ミドルウェア(中間着)など着すぎには注意して、汗の量を減らすウェアリングを心掛けましょう。

私は山行の形態(日帰り、テント泊など)や荷物の重さ、コースによって保温性を重視するウールのものと速乾性を重視する化繊系のものを使い分けています。 ただし、化繊系のものでも多量の汗をかけばひやっと冷たく感じます。ウールは速乾性はあまりないですが多少の汗でも冷たくならないという利点があります。 寒さに対する強さ弱さ、汗の量は人それぞれですので、何度か雪の山を経験すると自分にはどんなウェアが合うのかがわかってくると思います。

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