登山初心者の方の部屋

登山で登る山の選び方

まずはご自分の地域の近くにある日帰りで行けるハイキング向きな山を見つけてみましょう。「日帰り向きの山」や「ハイキングコース」というようなガイドブックが参考になると思います。 ご自分のペースで無理なく歩ける山を選びましょう。山を選ぶ上でのポイントは、次のようなことを参考にしてください。

標高の低い山が必ずしもやさしい山ではない

「まずは自宅近くの手頃な山に登ってみたら迷ってしまった」というようなご経験はありませんか?低い山だからといって近くの里山のようなところに登ると意外と迷ってしまったりする場合があります。 登山道入口に何も道標がない場合も多くいきなり心配になります。登山道の途中の分岐にも道標がついていない場合があり、どちらに進めばよいのか迷ってしまいます。 この里山のような山では林業などの作業用の道や山菜取りの方が歩く道などいろいろな道ができていることがあり注意が必要です。

また、標高が低いといってもその山の登山道はさまざまです。標高が低くても登山口から山頂までの標高差が意外とあったり、登山道の距離が長いことがあります。逆に、標高の高い山でも山頂近くまで交通機関を 利用して入れるために山頂まで短時間で行ける山もあります。

まずは初心者向けのガイドブックに載っている山の中から、最初は全体の歩行時間が2~3時間ぐらいの山を選んでみてはどうでしょうか。もちろん、これは目安ですので、ご自分の体力や経験に合わせて設定してください。 また、歩行時間だけでなく、よく整備された登山道であるかどうか、急な登りや下りがないかどうかなどの情報も得ると安心です。

ある程度人気がある山を選ぶ

人気のある山はたいてい登山道がよく整備され、山小屋やトイレもあり歩きやすいコースになっています。もちろんそれだけではなく、頂上からの展望がよい、気持ちのよい尾根歩きができる、花が楽しめる、 きれな沢を見ながら登れるというような魅力があると思います。
また、人気のある山はガイドブックなどで情報(登山道の状況や地図)が入手しやすいという利点がありますし、 途中で人と会う確率が高いので何かあった場合にもなにかと安心です。

危険箇所が少ない

登山道がよく整備されていても、最初は岩場、クサリ場、はしごなど危険箇所が少ないコースを選びましょう。いきなりこのようなコースに入ってしまうと、危険箇所で前に進むのも大変、戻るのも怖いという状態になり 立ち往生してしまいます。そして、それが頭に残ってしまい後々苦手意識となってしまいます。危険箇所のあるコースはいくらか山歩きに慣れてきてから挑戦してみましょう。

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