登山初心者の方の部屋
八ヶ岳登山の服装
下の表は季節毎の八ヶ岳登山時の服装の一例です。初心者の方に人気のある北横岳の日帰り山行を想定した場合、自分ならこんな服装をしますというイメージです。
人それぞれ体に感じる温度には差がありますし、荷物の重さや登山の形態(日帰り、山小屋泊、テント泊など)、八ヶ岳の中でもどの山に登るかによっても最適なものが違ってきますので、あくまで目安としてください。
月 | 服装(トップス) | 服装(ボトムス) | その他 |
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4月 | アンダーウェア(薄手)、 中間着(1~2枚)、 アウター(薄手。日によってソフトシェル、レインウェア) |
アンダーウェア(薄手)、 裏地付きパンツ |
帽子(保温)、手袋、オーバーグローブ、ネックウォーマー、目出し帽 |
ワンポイント 晴れればポカポカで暑く、荒れれば冬山に逆戻りとなり、服装が難しい季節です。温度調節しやすい(脱着しやすい)服装とし冬山の装備でのぞみましょう。 |
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5月 | アンダーウェア(薄手)、 長袖シャツ(薄手、保温性)、 ソフトシェル、レインウェア |
アンダーウェア(薄手。暖かい日はなし)、 裏地付きパンツまたは中厚手パンツ |
帽子(保温)、手袋、ネックウォーマー |
ワンポイント 日に日に暖かくなっていきますが、4月同様服装が難しい季節です。朝方はまだ氷点下になる日もあります。雪、雨の両方に対応できる装備が必要です。 |
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6月 | 半袖/長袖Tシャツ(速乾性)、 長袖シャツ(保温性)、 ウィンドブレーカー(薄手、携行) |
パンツ(中厚手) |
帽子、手袋(薄手) |
ワンポイント 歩いていると暑くなるぐらいの気候です。ただし天候によっては肌寒い日や風の強い日もあります。保温性のあるシャツは必須です。薄手のウィンドブレカーや手袋もあると便利です。 |
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7月 | 半袖/長袖シャツ(速乾性)、 ウィンドブレーカー(薄手、携行) |
パンツ(薄手) |
帽子(通気性) |
ワンポイント 多量の汗をかくため速乾性があり休憩時に汗が冷えてひやっとしないものが適しています。帽子は蒸れないように通気性のあるものがよいでしょう。 |
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8月 | 半袖/長袖シャツ(速乾性)、 ウィンドブレーカー(薄手、携行) |
パンツ(薄手) |
帽子(通気性) |
ワンポイント 7月と同様です。20日を過ぎると気温もさがり秋の気配が漂います。その日の天候をみながら涼しい日にはやや保温性のあるシャツを選ぶとよいと思います。 |
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9月 | 長袖シャツ(速乾性、保温性)、 ウィンドブレーカー(薄手、携行) |
パンツ(薄手) |
帽子 |
ワンポイント 8月に比べると特に朝晩の気温がぐんと下がります。20日を過ぎると最低気温が氷点下になる日も現れます。日中はまだ暑い日が多く、体温調節がしやすい(着たり脱いだりしやすい)服装が便利です。 |
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10月 | 半袖/長袖Tシャツ(速乾性、保温性)、 長袖シャツ(薄手、保温性)、 ソフトシェル(携行) |
パンツ(中厚手) |
帽子、手袋(薄手) |
ワンポイント さわやかな気候の日が多くなり、気持ちよく登山ができる季節です。保温性のあるウェアを基本として暑ければ脱いで調節という考え方でよいと思います。 |
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11月 | アンダーウェア(薄手~中厚手)、 長袖シャツ(薄手、保温性)、 ソフトシェル(携行) |
アンダーウェア(薄手)、 裏地付きパンツ |
帽子(保温)、手袋、ネックウォーマー |
ワンポイント 初冬の気配です。保温性のある服装で! 20日を過ぎると雪も積もり始めますので12月と同様の装備でのぞみましょう。 |
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12月 | アンダーウェア(中厚手)、 中間着(1~2枚)、 アウター(ハードシェル/ソフトシェル) |
アンダーウェア(薄手)、 オーバーズボン |
帽子(保温)、手袋、オーバーグローブ、ネックウォーマー |
ワンポイント 雪山シーズンが始まります。上はベースレイヤー、中間着、アウターの3層を基本としたレイヤリングがよいと思います。寒さや体感温度に合わせて薄手にしたり厚くしたり調節してください。 |
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1月 | アンダーウェア(中厚手~厚手、アンダーを2枚重ねるのも有効)、 中間着(1~2枚)、 アウター(ハードシェル/ソフトシェル) |
アンダーウェア(中厚手~厚手)、 オーバーズボン |
帽子(保温)、手袋、オーバーグローブ、ネックウォーマー |
ワンポイント 1月の中頃から2月の上旬頃にかけてが最も寒い時期となります。防寒対策はしっかりと。登る山やオーバーズボンの保温性にもよりますが、アンダーウェアの上に何かはいても良いと思います。ただし、膝が曲げやすく動きやすいものにしてください。 |
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2月 | アンダーウェア(中厚手~厚手、アンダーを2枚重ねるのも有効)、 中間着(1~2枚)、 アウター(ハードシェル/ソフトシェル) |
アンダーウェア(中厚手~厚手)、 オーバーズボン |
帽子(保温)、手袋、オーバーグローブ、ネックウォーマー |
ワンポイント 1月と同様です。 |
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3月 | アンダーウェア(中厚手)、 中間着(1~2枚)、 アウター(ハードシェル/ソフトシェル) |
アンダーウェア(薄手~中厚手)、 オーバーズボン |
帽子(保温)、手袋、オーバーグローブ、ネックウォーマー |
ワンポイント 3月に入るとやや暖かく感じられる日も増えてきます。暑くてアウターを脱いでしまう日もあります。アンダーウェアや中間着をやや薄めのものにするなど調節してみてください。 |
- いろいろな季節で試してみて自分に合ったウェア、レイヤリングを見つけてみてください。
- 参考までですが、私はどちらかというと冬は寒がりで、夏は汗をかきやすいほうです。
- 森林限界を超える場所(赤岳から硫黄岳の稜線など)は気象条件がより厳しいことを認識し、服装もよりしっかりと準備してください。
- 歩行時の服装を記載しています。休憩時に上に着るための防寒具やレインウェアなどは記載していません。