登山初心者の方の部屋
八ヶ岳の日帰りコース
八ヶ岳はアクセスが便利であることが特徴の一つとして挙げられます。そのため、登山初心者の方でも日帰りで行くことができるコースがいくつかあります。ここではそのコースをご紹介します。
標高の高い山が初めての方や八ヶ岳が初めての方は、まず2~3時間のコースをのんびり歩いて体験してみることから始めることをおすすめします。慣れてきたら4時間、5時間と長めのコースに挑戦してみましょう。
北八ヶ岳ロープウェイを利用する
北八ヶ岳ロープウェイ(旧ピラタスロープウェイ)を利用し、山頂駅に降り立つとそこは2200mを超える世界です。まずは、ここを拠点にして周辺の山に登って登ってみましょう。
北横岳は比較的短時間で登ることができ展望もよいので初心者の方におすすめです。南峰と北峰の二つの山頂があるので、ぜひ両方の峰を訪れてみてください。
時間があれば北横岳ヒュッテ近くの七ツ池に寄るのもおすすめです。
ロープウェイ山頂駅・・(1'00)・・北横岳ヒュッテ・・(0'15)・・北横岳南峰・・ (0'05)・・北峰・・(0'05)・・南峰・・(0'10)・・北横岳ヒュッテ・・(0'50)・・ロープウェイ山頂駅
【注意】
ロープウェイの最終便(時期や土日・平日によって運行時間が違います)の時間を確認し、余裕をもって行動しましょう。
北横岳より少しだけ長めのコースです。縞枯山からはいったん下って茶臼山へ登り返すのでちょっとした縦走気分を味わうことができます。
ロープウェイ山頂駅・・(0'20)・・雨池峠・・(0'40)・・縞枯山・・(0'40)・・茶臼山・・ (0'15)・・縞枯山と茶臼山の鞍部・・(0'25)・・五辻・・(0'50)・・ロープウェイ山頂駅
麦草峠を拠点に
麦草峠は国道299号(通称メルヘン街道)にあり、茅野市側、佐久穂町側の両方からアクセスできます。麦草峠は標高2120mで、国道では国内で2番目の高さです。登山口の標高が高いため、麦草峠をベースにすれば周辺の山を日帰りで十分楽しむことができます。
麦草峠や白駒池駐車場から手軽に登ることができる短めのコースです。高見石は展望のよいところなので短いコースながら充実感はあると思います。
麦草峠・・(0'50)・・丸山・・(0'15)・・高見石小屋・・(0'40)・・白駒池・・(0'40)・・麦草峠
茶臼山、縞枯山は麦草峠からも登ることができます。縞枯山から雨池峠の方へ下れば長めのコース、縞枯山から戻って五辻へ下れば少し短めのコースとなります。
麦草峠・・(1'05)・・茶臼山・・(0'40)・・縞枯山・・(0'30)・・雨池峠・・(0'20)・・ロープウェイ山頂駅・・(0'50)・・出逢いの辻・・(0'45)・・麦草峠
もう少し長い距離を歩いてみたいという方は、にゅうから中山をまわるコースをおすすめします。この場合は白駒池駐車場をベースにしたほうがいいと思います。
白駒池周辺やにゅうへの登りは特にコケがきれいなところですので、のんびり歩いてコケに癒されてみてはいかがでしょうか。
ずっと樹林帯の中を歩きますが、にゅう、中山展望台では展望を楽しむことができます。
白駒池駐車場・・(0'15)・・白駒池・・(1'25)・・にゅう・・(0'55)・・中山・・ (0'45)・・高見石小屋・・(0'40)・・白駒池・・(0'15)・・白駒池駐車場
【注意】
麦草峠を通る国道299号(メルヘン街道)は冬季(11月20日前後~翌年4月20日前後)は通行止めになります。
蓼科山へ
蓼科山は富士山のようなきれいな形で、他の山と離れているため、独立峰のような感じがあります。八ヶ岳の中で単独で百名山に選ばれているのも、うなづけますね。
蓼科山へはいくつかの登山道がありますが、初めて登るのであれば7合目登山口から山頂を往復するコースをおすすめします。最短で登ることができ、学校登山でも利用されているコースですので初めての方には安心です。
七合目登山口・・(1'10)・・将軍平・・(0'40)・・蓼科山・・(0'25)・・将軍平・・(0'50)・・七合目登山口
少し慣れた方でしたら、スズラン峠から山頂を往復するコースや、大河原峠から前掛山を経由し蓼科山に向かい、天祥寺原を経由して大河原峠に戻るコースも日帰りコースとして楽しめると思います。
【注意】
夢の平林道は冬季通行止めになります。
編笠山へ
編笠山へは観音平から登るコースが一般的です。
コースは難しくはありませんが比較的長いコースです。朝早めに出発して余裕を持って行動できるようにしたいものです。
観音平・・(1'50)・・押手川・・(1'25)・・編笠山・・(0'20)・・青年小屋・・(1'00)・・押手川・・(1'25)・・観音平
富士見高原ゴルフ場から編笠山、西岳と二つの山を登ることもできます。やや健脚向きです。