阿弥陀岳(八ヶ岳)
阿弥陀岳の魅力
阿弥陀岳(2,805m)は赤岳のすぐ近くにあります。赤岳とともにゴツゴツした岩の山容で荒々しさでは決して赤岳に劣りません。
この山の位置的な特徴としては、八ヶ岳の主稜線からはずれた位置にあるということです。
そのため、権現岳から赤岳、硫黄岳方面へと続く主稜線を横から見ることができる独特な展望が魅力です。
また、私が住む茅野の市街地からはゴツゴツして意外と尖っている阿弥陀岳のどっしりした容姿が目立ち、赤岳はそれにほぼ隠れてほんの一部が見える程度です。まるで阿弥陀岳が八ヶ岳の主役であるかのようです。
クサリ場があったり険しい山ですので岩場歩きの十分な経験が必要ですし、落石にも注意しながら登らなければなりませんが、山頂に立った時の充実感は大きなものになると思います。
おすすめコース
【1日目】
美濃戸口・・(3'30)・・行者小屋・・(1'25)・・地蔵の頭・・(0'05)・・赤岳展望荘
(コースタイム 5'00)
【2日目】
赤岳展望荘・・(0'40)・・赤岳・・(1'10)・・中岳のコル・・(0'25)・・阿弥陀岳・・(0'20)・・中岳のコル・・(0'50)・・行者小屋・・(2'30)・・美濃戸口
(コースタイム 5'55)
行者小屋から阿弥陀岳を往復するのもいいですが、せっかくですので赤岳と阿弥陀岳の両方を登るコースをおすすめします。ただし、森林限界を越える岩場歩きが長くなります。他の岩場の山を十分ご経験した後、天気を見極めて挑戦していただけるとよいかと思います。
阿弥陀岳コース紹介
行者小屋~中岳のコル~阿弥陀岳をご紹介します。山頂部が少しだけ見えます。
![行者小屋から見る阿弥陀岳](/img/yama/amidadake/amida_1.jpg)
行者小屋から見る阿弥陀岳。
![赤岳・阿弥陀岳分岐](/img/yama/amidadake/amida_2.jpg)
しばらく進むと分岐です。左が赤岳へ登る文三郎尾根、右が中岳のコル経由阿弥陀岳です。
![樹林帯の登山道](/img/yama/amidadake/amida_3.jpg)
針葉樹の森を抜けるとダケカンバなど明るい林の道になります。
![中岳のコル](/img/yama/amidadake/amida_4.jpg)
稜線に出たところが中岳のコルです。ここから急登りが始まります。
![阿弥陀岳の登りのクサリ場](/img/yama/amidadake/amida_5.jpg)
クサリ場も何箇所かあります。
![阿弥陀岳のクサリ場から下を見おろす](/img/yama/amidadake/amida_6.jpg)
クサリ場から下を見おろすとこんな感じです。
![阿弥陀岳上部](/img/yama/amidadake/amida_7.jpg)
上部の登山道。
![阿弥陀岳山頂の標識](/img/yama/amidadake/amida_8.jpg)
阿弥陀岳山頂。
![阿弥陀岳山頂付近から見る中岳、赤岳](/img/yama/amidadake/amida_9.jpg)
山頂付近から見る中岳と赤岳。
![赤岳の下り(クサリ場)](/img/yama/amidadake/amida_10.jpg)
【参考】中岳付近から見る阿弥陀岳。